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心療内科医の年収はどれぐらい?今後の見通しも合わせて解説

「日頃からイライラしていて眠れない日々が続く」「ストレスなどが原因で胃の調子が悪い」などの不調。これらは心の問題が原因で体にトラブルが生じている状況です。そのようなときに活躍するのが心療内科です。今回は患者数が増加傾向にある心療内科医の年収と今後の展望などをわかりやすく解説します。

 

■心療内科医とは?

「心療内科 年収」で検索すると、精神科医とセットになることが多いようです。確かに両者は心の問題を扱っているため、似通っている部分も数多くあります。しかし、心療内科は、いわゆる「心身症」への対応がメインです。これは身体疾患の発症などに関して、心理的な要因が大きく関わっていると考える立場です。つまり家事や仕事のストレスなどで生じた頭痛、肩こり、めまい、不眠、消化不良、自律神経失調症などに関しては、心療内科で適切な対応を取ることができます。一方で精神科は、うつ病やパニック症候群など心に関する疾患を扱うことが多い傾向にあります。

 

■心療内科医の年収はいくらぐらいなのか?

前述の通り、心療内科医は精神科医とセットで見られる傾向にあります。実際に心療内科医の求人情報を検索すると、精神科医と同様の欄に、1,000万円~1,600万円程度の給与額が記載されていることがほとんどです。

心療内科の開業医に関しては資料が少なく、詳しい年収を調査するのが難しい状況です。ただし心療内科と精神科をセットで見るならば厚生労働省の医療経済実態調査が役立ちます。令和元年に実施された「第22回医療経済実態調査」によると、 精神科の開業医の年収は約2,500万円です。開業医全体の平均年収は約2,725万なので、精神科の年収は若干低いように思えます。しかし、所得を中心に考えるならば、他の診療科より精神科が高額なのは比較的知られている事実です。

 

■心療内科医は開業時に費用がかかりにくい

精神科の開業医の年収は他の診療科に比べると若干低いものの、所得は高額と言われています。その理由は他の診療科に比べて、開業時の初期費用を抑えられるからです。高性能の設備を導入する必要がなく、広い土地も必要としません。もちろんスタッフを数多く配置する必要もないので、人件費も抑えられます。

また開業場所に関しても、人通りが多すぎる一等地よりも、ある程度駅から離れた二等地のほうが集客を見込めると言われています。これは心療内科・精神科に通っていると知られたくない方がまだまだ多いためです。まとめると、心療内科・精神科の強みは他の診療科でコストとなる開業時の費用を抑えられることです。

 

■心療内科医の現状と今後

日本では心身症の患者様が増加傾向にあります。それに対応するように心療内科や精神科医の数も増えつつある状況です。しかし日本の医療制度だと、診療科目については特別な経験を積んでいなくとも、自己申告で自由に標榜することができます。心療内科を標榜する際にも特別なカリキュラムを受ける必要がありません。結果として、それぞれの心療内科医の技能レベルはバラバラな状況です。逆に言えば、心療内科医としての知見を高めれば高めるほど、今後も確かな活躍が期待できるわけです。一つの例として、日本心身医学会では、学会が指定する資格と条件を満たしたうえで試験に合格すれば、心身医療の専門医として認定される制度を整えています。2022年2月1日現在で、わずか314名しか在籍していません。

 

■まとめ

心療内科・精神科は開業時の費用が他の診療科に比べてかかりません。また、患者数も増えつつあることから開業に積極的な医師も大勢いらっしゃいます。今後は間違いなく競争が激化するでしょう。当社では複数の医院・クリニックの開業に携わってきた経験をもとに、心療内科・精神科に関しても医院のコンセプトの立案、競合調査など適切な開業サポートを行うことが可能です。もしお困りの点があればどんなことでもご相談ください。

 

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